賢者の選択 リーダーズ倶楽部事務局
受付時間 平日9:30~18:00
5/27(水)大阪例会を開催いたしました。
今回は講師に脳科学者の茂木健一郎氏をお招きし、「人工知能時代の、人間の脳の活かし方」をテーマにご講演いただきました。
AI(人工知能)の進化が急速に進み、シンギュラリティの到来が現実味を帯びる現代において、私たちは人間ならではの価値をどこに見出すべきなのか。講演では、AI alignment(AIと人間の価値調整)研究の視点も交えながら、最新の脳科学から紐解く「直感」や「創造性」の重要性について、熱い提言がなされました。
日々、重要な意思決定を担うリーダーが、AI時代に自らの潜在能力を最大限に引き出し、進むべき指針を再定義するための具体的なメソッドが示され、参加された皆さまが深く頷く姿が印象的でした。
茂木氏の情熱的な語りに包まれた会場では、講演後も活発な質疑応答や議論が交わされ、まさに熱気溢れる貴重なひとときとなりました。
第二部では、コミュニティメンバーである株式会社ブロードリンクの方にご登壇いただき、オフィスの「退去・入れ替え」に伴うすべての不要資産を、最も美しく循環・処理させるワンストップサービスについて、事例を交えて分かりやすくご説明いただきました。スピーチの後、ご参加の皆さまからの質問にお応えいただくなど交流を深められ、有意義な時間になりました。
多用中にもかかわらず、ご参加いただきました皆さまに、心より御礼申し上げます。
講演内容
トークテーマ:人工知能時代の、人間の脳の活かし方
シンギュラリティの提唱者であるレイ・カーツワイル氏が言っていることの基礎は指数関数的に成長する計算システムということです。指数関数的というのは、一定期間に計算能力が倍々になっていくようなシステムがあるとシンギュラリティを起こすということです。ムーアの法則(半導体の集積回路に搭載されるトランジスタの数が「18~24ヶ月ごとに2倍になる」という経験則)はこのシンギュラリティの到来を予測する根拠のひとつとなっています。現実に、NVIDIAが製造しているGPUというチップの性能が倍々となっています。AIの恐ろしいところは留まるところを知らないことです。ところが、日本人の多くがそのことを理解しておらず、本当の危機に目覚めていません。
世界では、スケール仮説と言って、計算資源に倍々で投資するとものすごい性能の向上が見られるということが経験則として知られています。AIの根本的な性質として、AIの性能が予想可能な形で向上するので、オールインしたほうが勝つことがほぼ確定しています。しかし、日本にはそれだけの投資をする体力がなく、AIに対抗する方法がほぼないに等しい。
AIは今や世界における国家安全保障上の重大な問題になってきています。その一つとして、色々なシステムの脆弱性を見つけてしまう米アンソロピック社の「Claude Mythos Preview(クロード・ミトス)」という極めて強力なサイバーセキュリティ能力を持つAIがあります。しかし、それも米国企業だけの専売特許ではなく、製造可能なものは当然、他国でも同じようなものは作られていくわけです。日本の周辺国も開発するでしょう。そうなると、安全保障問題は日本国内だけで決められる問題ではなくなるわけです。実際、日本においても、政府はAIやビッグデータを駆使した最先端の軍事・情報分析システムを米軍や同盟国に提供する防衛テック企業・パランティアの持つAI技術の導入を検討していますし、民間(SONPOや富士通)ベースではすでに提携・展開されています。
個人レベルでは、普段使っているチャットアプリ(Slack、LINE、Discordなど)経由で、PCやサーバーでの実務をAIに丸投げできるオープンソースの自律型AIエージェント「オープン クロー(OpenClaw)」というものがあり、これまで企業の規模やスケールを表す指標として考えられてきた基準そのものが揺らぐほどの技術だと言われています。AI同士がSNSでコミュニケーションを取るAI専用SNS「モルトブック」の開発者マット・シュリヒト氏などに言わせると、その技術を用い、1人で1500~1600億円規模の会社を動かすことが可能ではないかということです。
まさにこのようなシンギュラリティの到来は、日本人の多くが自分には無関係だと思っていますが、もれなく向こうからやってきます。世界が激動しているなか、日本はスケールしないことで時間を浪費しているように見え、私はそのことを非常に憂いています。日本にも、もうすでに部分的にシンギュラリティは来ているのです。
さて一方で、「生きがい」という概念がウェルビーイングの世界で注目されてきました。長寿研究で知られるダン・ベットナー氏が提唱する「ブルーゾーン」では、「世界中で最も健康で長寿な人々が暮らす地域」が世界には5つ存在するということですが、その一つが日本(沖縄)です。
健康長寿の秘密のひとつには「生きがい」が関係しています。東北大学の研究で、4万人以上の方の「生きがい」について追跡調査を行いました。「生きがい」のある方とない方を調べると、ある方のほうが健康寿命が優位に長かったというのです。日本人の「生きがい」の概念は、他人からの評価や点数で決められるものではなく、自分の人生の小さな喜びが「生きがい」となり、日本はその「生きがい」に満ちた国だと言えます。いかに良いものを作るか、に卓越している日本。そのことを書いた自著本「生きがい」は世界各国で翻訳され、ドイツでは2年連続で1位を獲得し、今年も現在2位にランキングされているほど日本人の「生きがい」は世界から注目されています。
実はこの「生きがい」が、人工知能時代に人間がどう生きるかということにおいて重要だと言われています。例えば、スタジオジブリの作品のクオリティがなぜ、世界中の人々の心を動かすような素晴らしいものになっているのかというと、そこに計算や戦略があるからではなく、まさに「生きがい」が溢れているからです。
「生きがい」を大事にするというのは、実は優れた経営戦略でもあります。よく皆様は企業のパーパス(存在意義)について議論されると思いますが、それに相当するものが「生きがい」ではないでしょうか。その「生きがい」を深めていくことが結果としてお客様を感動させることに繋がるわけです。
日本は自分たちの強みを理解すれば、まだ勝ち筋はあると思っています。日本は「生きがい」を大事にしている国なのに、日本人自身が「生きがい」を見失ってしまっています。「生きがい」は評価や成績に左右されない誰にとっても等しく持てるものです。興味や好奇心という原動力によって楽しむことができ、そのことにより脳が学習し、成長していくのです。
もう一つ、日本の重要な価値として「なごみ」があります。「なごみ」は元々、聖徳太子の十七条憲法の第一条にある「和をもって貴しと為す」の精神をルーツとし、生命哲学の中核にあるものです。
イデオロギーを中心としてみているヨーロッパから日本を見ると、日本の生命哲学の本質がなかなか理解できない。そのことを書いた自著本が「The Way of Nagomi」です。私たちの生活スタイルや国のあり方を考えると、シンギュラリティに向かって爆走しているAIについてリテラシーを高めなくてはいけませんが、日本にも世界に誇るべき素晴らしい生命哲学の叡智があるのです。
特に「生きがい」は世界的にも通用する言葉になっています。AIによって最適化され評価されていく関数の世界と、我々が生きる実感「生きがい」は別のところにあります。この両方を持つことでバランスが取れる。ですから、世界で最もバランスが取れる可能性があるのは実は日本なのではないでしょうか。
Q&A
Q:SF映画にあるようなAIと人間の対立があり得るのか?
A:AI議論は多くなされているが本質的な議論の一つがそのこと。AIには人間のような欲望がないと言われている。AI単独で欲望を持っている例は今のところ知られていない。AIに心臓のような脈動を持たせ、エージェント性や欲望を持たせようという研究は行われている。また最近、AIの魂を記述する(SOUL.md)ことが流行っていて、そこに書かれる内容によっては今後あり得るかもしれない。
Q:「やらされ感」を払拭すべく、「生きがい」をどのようにしていくべきか?
A:日本人自身が「生きがい」を失っているケースが多い。私自身が「やらされ感」を感じたことが一度もない。大人の「生きがい」についてのプログラムの一つには、子ども時代に楽しかったことを大人時代にどう再現するかは非常に重要なアプローチ。一つ言えるなら、評価や点数に関係なく、今の自分の人生に相当する楽しかったことを大事にすることが良い。また、自分が「生きがい」を持つことは、相手の「生きがい」も尊重するということ。普遍的なことではあるが、互いを尊重する組織の雰囲気づくりはとても重要なこと。
Q:「なごみ」のお話に感銘を受けた。昨年「2025HaHaHa Osaka Creativity Awards」にも参加させていただいたのだが、なぜ、広告の賞の審査委員長をされていたのか?
A:新卒の皆さんなどを見ていると、表向きみんな同じような格好をするが、中身は皆それぞれが個性的なところにクリエイティビティを感じていて、そうした日本人の「なごみ」のクリエイティビティを大阪にも感じるので、HaHaHaに参加させていただいた。
Q:AIが劇的に進化しているなか、今の小学生や中学生にどのように教育をすべきか?
A:ある意味では、何をやっても良いのではないか。何が将来に繋がるのかがとても未知数。子どもの自主性を尊重することが良いのではないか。大人がその子どもの自主性を引き出すための情報は提供すべき。この複雑で不確実な激動の時代を渡り歩いていくしかない。
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弊社の企業理念は「活業で人と地球を豊かに」です。「活業」とは、我々が作った造語で「活かす業(わざ)」、今ある人・モノの力を活かし、繋げることにより、人・社会・地球をより豊かにするということです。この活動によって循環型社会の実現、資源の有効利用・活用を支援します。
具体的には、企業様が使用され不要になったIT機器(パソコン・スマホ・タブレット・サーバー・ネットワーク機器など)の価値を見出し、買取・再販し、リユースすること、あるいはそれが不可能な場合、マテリアルとして分解・仕分けを行い、活用していき、それも難しい場合、自社保有の中間処理場で廃棄処分まで行います。つまり、弊社一社でリユース・リサイクル・廃棄をワンストップで行うことができます。
通常ですと、買取業者、廃棄業者、移送業者すべて別々の契約をしなければならず、手間とコストがかかります。弊社では、これら全てをワンストップで行うことにより、人件費や物流費用を圧縮でき、部分最適より全体最適の経済合理性を追求することで、お客様に「より安く」「より環境にやさしく」「より手間なく」サービスを提供することが可能となっております。また、IT機器のみならず、オフィス什器類も同様に取り扱っております。
弊社のセキュリティ体制については、安全品質委員会を設置し、徹底した安全品質の管理・向上のための全体システムの整備を進め、「新・安全基準」を設けております。また、お客様からお預かりした情報機器を安全に取り扱うため、セキュリティゲートと金属探知機による身体検査や監視カメラ・警備員常駐など物理面における対策を講じております。
特に、回収したPC等のデータ消去に関しては、処理要件をシステム管理し、個体管理(トレサビリティの発行など)と作業履歴を記録し、作業抜け漏れ防止システムを導入しております。消去には引き取り・立ち会い・訪問・ライブ(Web上)の4つのサービスがあり、ソフトウェア消去・磁気破壊消去・物理破壊消去・破砕消去・メディアシュレッダー消去の5つの方式でお客様のニーズに沿ったデータ消去を行っております。また、お客様の情報を守るため、情報セキュリティマネジメントの国際認証であるISO27001も取得しております。
さらには、弊社のCSR活動においても、CSRガイドラインを設け、国際環境NGO「FoE Japan」法人サポーターとなり、社内における研修制度やセミナー、クラブ活動や地域への寄付・寄贈活動などを通じ、人類の進歩発展と持続可能な社会の実現に貢献すべく、廃棄物削減とSDGsの12項「つくる責任、つかう責任」、13項「気候変動に具体的な対策を」などの環境負荷低減の両立に取り組んでおります。
「今あるモノのチカラを活かす業(わざ)」で、PC等の導入(キッティング・レンタル)も含め、データ消去、買取、オフィス移転、不用品処分までをワンストップでサポートし、お客様のIT資産管理や業務効率化を支援いたします。ぜひ、弊社の活業ワンストップソリューションにお任せいただきたいと存じます。
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