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賢者の選択 リーダーズ倶楽部事務局

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活動報告

活動レポート 東京例会
2017年06月28日
第19回例会 東京

写真:スペシャル講演/心臓外科医 須磨スクエアクリニック院長 須磨久善氏

メンバーズスピーチでは、株式会社事業承継ナビゲーターの代表取締役社長、蓮見正純氏にご登壇いただきました。蓮見氏には「失敗事例に学ぶ事業承継」というテーマで、お客様やご自身に起きた様々な失敗、あるいはトラブルの実例を交えて、事業承継で欠かせない重要なポイントの数々、そしてその経験を生かして生み出された「事業承継マネジメントミーティング」について解説していただきました。

スペシャル講演では、世界初のバイパス手術を行い、そして日本発のバチスタ手術を成功させた、心臓外科医で須磨スクエアクリニック院長の須磨久善氏にご登壇いただきました。医師を志した経緯や2つの画期的手術を行った時の経験など、まさに須磨氏が歩んできた「外科医の選択」についてお話しいただきました。

講演内容

メンバーズスピーチ

失敗事例に学ぶ事業承継~30年のコンサルティング経験と私の事業承継経験を通じて伝えたいこと~
株式会社事業承継ナビゲーター 代表取締役社長 蓮見正純氏

弊社のメインのサービスである「事業承継マネジメントミーティング」は、全5回にわたって事業承継に関する様々な知識を提供し、そして今後の方向性を考える機会を提供させていただいております。

これまでに担当したお客様には、事業承継にまつわる失敗やトラブルに見舞われてしまったケースも存在します。地方の企業オーナーのお客様の場合は、これまで深い付き合いをしていた上場企業に事業売却をする際、本来よりも低い評価額で企業を手放すことになってしまいました。

また別のケースでは、3人いるご子息の長男に事業を引き継がせるオーナー様がいました。すでにご子息へも話を済ませたというオーナー様は、遺言書を作成してすぐに急逝されてしまいます。すると、話を済ませていたはずだった次男、三男から不満の声が上がるというトラブルが発生してしまいました。

こうしたトラブルや失敗がなぜ起こったのか、これは普段から多忙を極める企業経営者にとって、事業承継についての知識を得る機会や、自分の会社の未来を考える時間を持てなかった事に原因があります。

かくいう私も、上場企業からの経営統合や、逆に我々が運営していた企業グループの傘下に入っていただくという2つの立場を経験した時、これまで数多くの事業承継に携わったのに、自分のこととなると非常に右往左往してしまったという経験があります。この時は取締役で大学時代からの付き合いのあった友人の存在が、大きな助けとなりました。

そうした経験を踏まえ、事業承継マネジメントミーティングは事業承継についての知識を深めると共に、今後の方向性を一度見定めて最初の一歩を踏み出すことを目的としています。

2016年8月に設立されまだ1年と経っていないですが、ぜひ気になったら一度ドアをノックしてみてください。

◆蓮見正純氏 プロフィール

1956年岐阜県生まれ。1980年慶應義塾大学商学部卒業。1983年青山監査法人に入所し、監査実務を経て主として株式公開業務、未公開および公開会社のオーナーの事業承継対策に従事する。1991年青山監査法人を退所後、山田&パートナーズ会計事務所、三優監査法人を経て、1996年にプロジェストを設立し、代表取締役に就任。主としてグループ企業の再編、事業承継のコンサルテーションを行う。 2008年に現:株式会社青山財産ネットワークスの代表取締役に就任し、「個人の資産家」と「企業のオーナー」に対して、財産の承継・運用・管理の総合コンサルティング会社として高品質のソリューションの提供を行う。2016年に株式会社事業承継ナビゲーターの代表取締役に就任し、現在に至る。

スペシャル講演

Touch Your Heart(タッチ・ユア・ハート)
心臓外科医 須磨スクエアクリニック院長 須磨久善氏

私は中学の時に見たアメリカドラマがきっかけで、医者を志しました。そして医学部へ入学したその年の医学専門誌で、世界初の心臓移植成功のニュースが紹介されました。また同時期に、心臓のバイパス手術のニュースも世界中で話題となったのですが、この2つのニュースが心臓外科医を目指す大きな動機となったのです。

そして、心臓外科医になってから基本トレーニングを積み、アメリカ留学をし、日本に戻って大学の心臓外科のチーフの1人として手術を始めます。

その後、心臓外科医としての人生を送る中で、2つの大きなチャレンジがありました。1つは心臓のバイパス手術、そしてもう1つは拡張型心筋症という病気を治すために開発された「バチスタ手術」でした。バチスタ手術については、海堂尊氏の『チーム・バチスタの栄光』で日本ではよく知られていますね。

しかし、当時バイパス手術は手術後10年ほどで血管が劣化してしまう、またそのあとに開発されたバチスタ手術は開発当初は成功率が低いという問題を抱えていました。そうした問題を解決するために、私は時に当時の医学界では無謀とされるような手術方法を考案したり、成功率を上げるために徹底した研究を行い、手術に向いている心臓と向いていない心臓とを診断し、全く別の手術を施すといった方法を考案したりしました。

私は以前、ありがたいことに心臓病学会から栄誉賞をいただきました。その時の講演のタイトルが「Creative mind and Challenging spirit(クリエイティブマインドとチャレンジングスピリット)」です。これは外科医になった時、自分の心に刻んだ言葉でした。

0から1を生み出す、発想する心。その発想を実現させるための、挑む力。医者という職業に限らずこの2つがないと自分の夢を叶えることはできません。この思いでもって、私はこれまで外科医を続けてきたのです。

◆須磨久善氏 プロフィール

1950年兵庫県生まれ。心臓外科医 須磨スクエアクリニック院長。
世界初の胃大網動脈グラフトを使用した冠動脈バイパス手術、日本初のバチスタ手術を成功させ、「神の手をもつ男」と世界から称賛を受ける。心臓手術症例を5,000以上経験し、海外での公開手術も多数。その活躍は「プロジェクトX」、「課外授業-ようこそ先輩」(NHK)などで紹介され、テレビドラマ「医龍」、映画「チームバチスタの栄光」等の医療監修も行う。2010年、海堂 尊原作をもとに須磨の功績を描いた特別ドラマ「外科医 須磨久善」が放映。同年、日本心臓病学会栄誉賞受賞。
著書:「タッチ・ユア・ハート」(講談社)、「医者になりたい君へ」(河出書房新社)

開催日時
2017年6月28日(水)18:00~20:30
タイムテーブル
18:00~18:05 主催者挨拶
18:05~18:45 メンバーズスピーチ(株式会社事業承継ナビゲーター 蓮見正純氏)
18:45~19:00 コーヒーブレイク
19:00~20:30 スペシャル講演(須磨スクエアクリニック 須磨久善氏)
場所
ホテルニューオータニ東京 ガーデンコート・アリエスの間
東京都千代田区紀尾井町4-1Google Map
TEL:03-3265-1111
http://www.newotani.co.jp/tokyo/access/