賢者の選択 リーダーズ倶楽部事務局
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2005年、28歳のときに千駄木につけ麺専門店「つけめん TETSU」をオープンしました。おかげさまで現在は海外含めて32店舗(2016年9月現在)を展開しています。
開店当初、私は毎日ラーメンの味を変え続けました。レシピを厳密に守られる職人さんもいますが、こだわって一生懸命工夫したり研究して、出来上がったときに「これはうまい、完璧だ」と思ったラーメンでも、お客様の求める味や評価は刻々と変わり続けます。すごく愛している商品でも、美味しいかどうかを判断するのは、当たり前ですがお客様です。私たちの強みは「変化し続けること」だと思います。味だけではありません。接客や清掃、店舗に関わること全てにおいて、より良くを追求していくことで今も進化し続けています。
世の中に必要とされて、お客様が来てくださって、利益がきちんと出ているという状態がお客様に美味しいと認めていただいていることだと思いますので、マネージャーには数字の話もしますし、店長にはスタッフなど人材育成の話もしますが、社員には私の「想い」を伝えています。私自身は創業半年くらいで華々しいデビューを飾って行列店になり、現在に至るようなイメージを持たれることが多いのですが、たまたま食べていけるようになっただけで、もし失敗していたら転職を繰り返していたかもしれません。だから転職を繰り返したり、大変だと愚痴りたくなる気持ちはよくわかります。でも人生のどこかで踏ん張らないと、それを先延ばしにしていると世の中が踏ん張らせてくれなくなる。そうしているうちにやりたかったことがいつのまにかどこかにいってしまう。私は社員が独立開業したりするのは大歓迎なんです。でも、特に理由もなく辞めてしまうんだったら、YUNARIでやりがいを見つけて、会社の夢やビジョンを一緒に共有してもらえければと思います。
昨年7月「ニッポン元気モリモリ株式会社」を設立しました。事業内容は社名のとおり、日本を元気モリモリにすること。日本の人口減少を緩やかにし、少しでも早く人口を増加傾向にすることを目的にしています。まったく異なる事業のように見えるかもしれませんが、私としては本業の一環として立ち上げました。私たちは毎日どうやってお客さんを増やしていこうかと考えながら仕事をしています。少し前までは私もマーケットの縮小を考えると、海外に出ていって新しいマーケットを作りにいかなければならないと思っていました。どの国がいいか、味の好みやさまざま検討しているうちに、そうやって頭を悩ませていることのすべては日本の人口が減ることに起因していると改めて気づきました。だったら日本の人口減少を食い止めるという会社を作ろう、これはとてつもないビジネスだと。好きなことや夢中なものについて、同じ気持ちを共有出来る仲間が探せる、社会人のための無料サークル活動アプリ「CIRCLE(サークル)」もスタートしました。もちろん私が生きている間に結果は出ないかもしれません。ただ日本の将来への光を残すことは出来ると考えて、いまワクワクしています。ワクワクして生きることを僕はモットーにしています。
めざす経営スタイルは違うかもしれませんが、いつも心に置いている経営者は、ファーストリテイリングの柳井正さんです。私が社会人一年生のときのボスであり、私が働いていた当時、ユニクロはすでに全国に約600店舗を展開していました。「自分には600店舗はできないけれど、1店舗だけだったら柳井さんよりいい店が作れる」そう思って最初の店を立ち上げました。お客様とのコミュニケーションが生まれる、血の通ったとびきりいい店を1店舗ずつ増やす。それが私のめざす経営であり、手腕が試されるところだとも思っています。
代表取締役社長
小宮一哲(こみや かずのり)氏
1976年東京都生まれ。高校中退後、単身オーストラリアに渡り、帰国後、大検を受け高校卒業の資格を得て短期大学に進学する。卒業後、4年制大学に編入。ファーストリテイリングを経て、転職ののち28歳で独立開業。つけ麺専門店「つけめんTETSU」を千駄木にオープン、たちまち行列のできる人気店となる。現在、「つけめんTETSU」「江戸前煮干中華そば きみはん」「鶏と魚だしのつけめん哲」「濃厚博多豚骨 たかくら」「炒飯と酸辣湯麺の店 『キンシャリ屋』」「いつものねかせ屋」など32店舗を展開。
株式会社YUNARI
〒141-0022
東京都品川区東五反田5-10-18
TEL03-6853-8102
FAX03-5488-8021
ニッポン元気モリモリ株式会社
〒106-0032
東京都港区六本木6-2-31
六本木ヒルズノースタワー17F
TEL03-5786-3921
FAX03-5786-2330