リーダーズインタビュー 

三角商事株式会社 三角勝信氏

私たちの仕事は販売ではなく、お客様の生活支援だと考えています

リーダーズ倶楽部へ参加されたきっかけは何でしたか?

拝見した資料に、経営の理念を学ぶ集まりであるという記載がありました。企業は理念がいちばん大事だと思っています。どのような経営理念の企業があるのか興味を抱き、入会しました。

三角商事株式会社はどのような事業を展開されているのですか?

食料・衣料・生活雑貨など、約2万点の商品を扱う総合ディスカウントストア「ルミエール」を運営しています。1978年の設立以来、福岡県内を中心に現在22店舗を展開しています。

私の家は貸衣装店を営んでいたのですが、新たな商売をしようということで兄と一緒に当時ディスカウントストアの草分けであった会社に見習いに行きました。社長の家に泊まり込んで昼は店に通う。社長の家から店までは1時間ほどかかるですが、その行き帰りに「私たちは人のお蔭で生きている。だから商売では人を助け、役に立つ事。お客さんが喜んでくれるには安く売ることが大切」「特売や一時的に安いだけではお客様の生活を支えることにはならない。毎日安く売り続けなければならない。これがディスカウントなのですよ」と教えていただきました。

当時、うちも含めて協力店は100店舗以上あったのではないでしょうか。でも、いつのまにか無くなってしまった。なぜうちだけ残ったのかと考えると、他の人たちは本質ではなく「こういうふうにしたら売れる、儲かる」というテクニックだけで良いとこ取りしたんですよね。私たちは「毎日安く売り続けるためには、経費を安くして利益率も低くする。そうすることがお客様のためになる」という考え方を、教えていただき、そのとおりに実践し続けてきました。だから、よそはなくなったけれどうちは生き残ったと、私なりに解釈しています。

経営者として大切にされていることは何ですか?

「お客様目線」です。私たちの仕事は販売ではなく、お客様の生活支援だと考えています。もともと商売の目的は世の中の役に立つためにあります。お客様の役に立つ、お客様に必要とされるディスカウントストアをめざしています。

だから、うちでは売上目標や事業計画、出店目標も立てません。もっと売上を上げたい、もっと儲けたいという想いが目を曇らせてしまい、お客様の要望を受け取れなくなる。事業計画とは会社の成長や利益のための計画で、そこには否応なく会社のエゴが出るし、欲が入ってしまう。そうではなく、お客様目線に立ちながら、お客様にとって良いのはどういうことなのか、とそれを行っていくことだと思います。だから、うちには指示・命令・管理というものもありません。現場判断を尊重する方針を徹底し、従業員一人ひとりが考えながらお客様のためになる業務を実践していきたいと思います。

プロフィール

三角勝信氏インタビュー

代表取締役社長
三角勝信(みすみ かつのぶ)氏

北九州市戸畑区生まれ。1972年 明治大学経営学部卒業。1972年㈱神戸洋行入社。
1974年帰省の為退社し、家業の貸衣裳店手伝い。1978年兄弟でディスカウント店創業、2000年兄の死去に伴い社長就任。現在に至る。

三角商事株式会社
〒812-0011
福岡県福岡市博多区博多駅前2-19-27 九勧博多駅前ビル4F
TEL092-475-5020

URL http://www.lumiere-ds.com



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