リーダーズ倶楽部 リーダーズインタビュー スコットワーク株式会社 増倉洋氏

スコットワークは交渉トレーニングの専門家集団です。社会人がビジネスで必ず経験するであろう「交渉」と「折衝」をトレーニングによって改善します。相手のやりたいことと自分のやりたいことが違う。こちらの意図と相手の意図か異なり、ぶつかったり対立することがあります。そうした対立不一致に対処するやり方のひとつが「交渉」です。対立や不一致があろうと、利益が対立していようと、敵対的な環境であろうと、熟達した交渉者は確実な成果を出すことができます。

スコットワークはイギリスでは1974年、41年前に設立されました。これまで35カ国24言語で同じトレーニングが行われており、累計20万人以上の交渉者のスキルを改善し、個人の成功と ビジネスの成長を支援してきました。私自身も４年程前にこのプログラムを香港で受講して大きなショックを受けました。それまでもそれなりに交渉力はあるつもりだったのですが、物事のとらえ方が大きく変わりました。

トレーニングでは、交渉の裏側にある構造を理解し、交渉のさまざまな局面での適切なスキルを身につけ、効果的な学習環境の中でスキルを練習します。おかげさまで開講以来、受講者は口コミで増え続けています。受講者はトレーニングにより交渉スキルやテクニックを学び、難しい状況に自信をもって向き合うことが可能となり、「交渉に対する恐れがなくなった」という声をいただいています。主観的な満足だけではなく、継続的に確実に結果につながっているのが私たちのトレーニング・プログラムの特徴で、参加者は、受講後３ヶ月の間に平均的にはコース参加費用の約10倍のリターンを得ています。

「相手の望むものを与える。自分に最も有利な条件で」。相手に何かを渡し、自分達の望むものを手にする。よく相撲と柔道に例えるのですが、相撲のようなパワーの押し合いではなく、柔道のように相手のパワーを利用して自らの交渉を進めるという考え方は交渉の中心となる概念で、私自身も常に意識しています。

仕事の面での情報交換や人脈づくりはもちろんですが、メンバー同士をより知る機会として、興味のあるジャンルごとの勉強会や趣味の会なども今後、企画していただければ嬉しいですね。