リーダーズインタビュー 

古賀オール株式会社 古畑 勝茂氏

魔法のような改革はない。大切なのは日常の少しずつの積み重ね

古賀オールはどのような事業を展開されているのですか?
事業内容をお聞かせください。

弊社は昭和22年創業、独立系の鉄鋼一次指定商社です。
鉄はさまざまな業種の素材となる「産業の米」です。コスト的にみても安価で、加工もしやすく、強度も強い。さまざまに利用できます。お客様は幅広く、自動車、電機、工作機械、建材プラント、住宅と業種も多岐にわたってお取引させていただき、おかげさまで受注も平均化し比較的安定しています。これから下期に入りますが、自動車や工作機械の分野も順調です。また、今後オリンピックに向かってインフラ整備やビルの建設が進んでいけば資材としての注文も入ります。今後もあちこちで再開発が予定されており、職人の人手不足もあって、2020年以降も需要は続いていくのではないかと予測しています。お客様の生産需要が伸びなければ、私共も業績を伸ばすことはできません。お客様と一緒に成長させていただいています。

経営者として大切にされていること、お考えをお聞かせください。

日々の意識改革です。トップダウンも必要ですがボトムアップの意識改革が重要だと思います。いい社員が揃っていないといい会社にはなりません。会社はいいけれど社員はよくないというのは見たことがない。いい会社にはやはりいい社員がいる。では、いい社員とはどういう社員かといえば、仕事に取り組む意欲、改革への気持ちを持っていることです。例えば工場でも、何かに気づいて「おかしいな」と思っても「まあ、いいや」と思えばそれで終わってしまう。気がついて、それを実際に行動に移し、改革する。一人ひとりがそういう意識を持つことが重要です。これをやれば突然によくなるという魔法のような改革はなくて、日常の少しずつの積み重ねで少しずつよくなり、長い年月が経ったらとてもよくなったと、改革とはそういうものだと思います。ですから、気がついたことからすぐ取り組む。社員がやる気をもって改革に取り組みやすい環境をつくることが私の役目です。

それから、大切にしているのは地域貢献です。地域の安心・安全があって私たちの経済活動もできるわけですから、ご協力できることはお役に立ちたいという気持ちでやっています。平成28年には地域の安心・安全な街づくり貢献に対し藍綬褒章をいただきました。

座右の銘を教えてください。

失意泰然得意淡然(しついたいぜんとくいたんぜん)です。
物事がうまくいかなくなっても、 落ち込まず、あせらず落ち着いて、冷静に時節の到来を持つ。いい時にはおごらず、つつましい態度であたる。難しいからこそ心掛けるようにしている言葉です。

プロフィール

古畑 勝茂氏インタビュー

代表取締役社長
古畑 勝茂(ふるはた かつしげ)氏

東京都生まれ
1975年慶応義塾大学経済学部卒業
同年三井銀行(現三井住友銀行)入社
1977年古賀鋼材株式会社(現古賀オール株式会社)入社
1995年代表取締役社長就任
2013年防犯栄誉金章
2016年藍綬褒章
現在、警視庁中央警察署防犯協会副会長
中央パートナーシップ会長
警視庁城東警察署懇話会会長
警視庁玉川警察署懇話会副会長
東京消防庁城東消防署防火防災協会副会長
同懇話会監事
東京消防庁日本橋消防署懇話会理事
公益社団法人日本橋法人会総務副委員長

古賀オール株式会社
〒103-0001
東京都中央区日本橋小伝馬町7番2号
TEL 03-3666-1331(代表)

URL http://www.koga-all.co.jp



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